MacでPythonの開発環境をインストールする方法はいくつかありますが、そのなかから3つのインストール手順を紹介します。
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macのシステム情報
使用するmacは以下となる。
- macbook pro 13-inch, 2016, Thunderbolt 3ポートx 2
- CPU
2.0GHzデュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大3.1GHz),4MB共有L3キャッシュ
- メモリ
8GB - OS
macos 11.5.2(20G95)
- CPU
インストール方法
今回インストールするpythonのバージョンは3です。
インストールする方法によって、細かいバージョンは違ってくるがそこまで気にする必要はない。
方法1.Homebrew・pyenvを使ってインストール
Homebrewとpyenvを使ってインストールしていきます。
Homebrewとは
macOS用のパッケージ管理システム
pyenvとは
複数のpythonのバージョンを使い分けるコマンドラインツール
コマンドライン・ディベロッパーツールのインストール
Homebrewのインストールにはコマンドライン・ディベロッパーツールが必要となります。
Pythonなどで利用するC言語環境として、Command Line Tools をインストールします。
ターミナルを起動し、次のコマンドを実行します。
gcc
コマンドライン・ディベロッパーツールがインストールされてない場合、インストール画面が表示されます。
Homebrewのインストール
Homebrewのインストールはコマンドでインストールできます。
ターミナルで以下のコマンドを実行しインストールします。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
インストールコマンドは変わる可能性があるので上記のコマンドでインストールできない場合、公式サイトで確認してみてください。
インストール中に”Press RETURN to continue or any other key to abort
“というメッセージが表示されたら、Enterキーを押して進めます。
また、パスワードの入力が求められた場合、PCにログインする時のパスワードを入力します。
インストールが完了したら、次のコマンドでインストールを確認します。
% brew -v
Homebrew 3.2.10
Homebrew/homebrew-core (git revision b4d65200f3; last commit 2021-08-31)
pyenvのインストール
先ほどインストールしたHomebrewを利用してpyenvをインストールします。
次のコマンドを実行して、インストールします。
% brew install pyenv
インストールが終わったら、次のコマンドでインストールが完了していることを確認してみます。
% pyenv -v
pyenv 2.0.5
pyenvの設定
pyenvを動かすための設定を行なっていきます。使っているシェルの種類によって、設定を変更するファイルが異なります。
シェルの種類 | 設定変更ファイル |
bash | ~/.bash_profile |
zsh | ~/.zshrc |
設定の内容は同じになります。
設定変更ファイルを開き、以下の内容を追加してください。
export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"
export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"
eval "$(pyenv init --path)"
eval "$(pyenv init -)"
設定を変更したらターミナルを開き直して変更を反映させます。
pythonのインストール
pyenvを利用して、pythonをインストールします。
次のコマンドを実行しインストールできるpythonのバージョンを確認します。
% pyenv install --list
色々なものが表示されますが、バージョンだけ表示されているものがpythonになります。
ここではpython3.9.6をインストールしていきます。
% pyenv install 3.9.6
インストールのみではpython3コマンドでpythonは利用できません。
まず、インストールされているバージョンを確認します。
% pyenv versions
* system (set by ”/Users/syoya/.pyenv”/version)
3.9.6
次のコマンドを実行し、pythonをインストールしたバージョンに切り替えます。
% pyenv global 3.9.6
以下のコマンドで切り替わったことを確認するか、pythonのバージョンを確認してください。
% pyenv versions
system
* 3.9.6 (set by /Users/syoya/.pyenv/version)
% python -V
Python 3.9.6
上記のように返されたら、切り替え完了です。
方法2.python公式サイトからインストール
python公式サイトからmacOS用インストーラを利用してpythonをダウンロードします。
インストーラのダウンロード
公式サイトから、mac OS用のインストーラをダウンロードします。
universal2はM1チップ搭載のMac用のインストーラです。(*2021/8/31現在正式リリースされている最新バージョンは3.9.7です。)
インストーラの実行
ダウンロードしたpkgファイルを実行し、pythonをインストールします。
基本的にはデフォルトのまま「続ける」を押していいでしょう。
PATHは自動的に追加されます。
以下のコマンドでpythonのバージョンを確認してください。
% python3 -V
Python 3.9.7
これでインストール完了です。
公式サイトからインストールした場合、コマンドが”python
“だとデフォルトのpython2が起動します。
コマンドを変更したい場合、以下を参考にしてください。
方法3.macのデフォルトのpythonを利用
macbookには初めから、python2.7.16がインストールされています。
また、”/usr/bin”配下にpython3コマンドがあり、コマンドライン・ディベロッパーツールをインストールすることで、python3.7.3を利用することができます。
デフォルトのpythonを使う場合pipなどをアップデートした場合、元ある場所とは別の場所にインストールされるのでPATHの書き換えが必要になります。
これに関してはメモとして以下の記事に書きました。
まとめ
他にもmacでpythonをインストールする方法はいくらかあるが、主に用いられるインストール方法を書きました。個人的には公式インストーラでインストールするのが最も早いが、後々のことを考えるとHomebrewとpyenvでインストールするのがいいと思いました。
home brewの方法でインストールした後にうまくいかず、
公式サイトからインストールした場合ソフトは書き替えられるのでしょうか。